女性も男性もネイルサロンやジェルネイルが身近なものになりましたが、なかなかネイリストには直接は聞きにくいジェルネイルに関する心配事や不安に思うこともあると思います。今回は、噂で聞くことや悩まれることも多いであろう【爪が薄くなる】ことについて説明していきます。
インターネットの情報や経験談として、爪が傷んだという話や、爪が薄くなったと聞いたことある方もいるかと思います。実際に、ジェルネイルのせいなのか、施術によるものなのか、気になりますよね。理由や気をつけるべき点を紹介しますので、ぜひジェルネイルをする際はネイルサロン選びの参考にしてみて下さい。
手の爪の場合、通常1カ月でおよそ3mm伸びると言われていますが、爪全体が薄くなったり、痛みがある場合は、爪全体が再生するまで数カ月かかることになります。楽しいネイル生活を送るためにも正しい知識をつけていきましょう。
ジェルネイルを続けることで爪が薄くなると言われている理由は大きくは3つ考えられます。
・ジェルを塗布する前に爪を削るから
ジェルネイルの中には、ジェルを塗布する前に爪を削る工程が必要なものが多くあります。この工程をサンディングと言います。ジェルと爪の密着を良くするために、爪の表面を凸凹にし、表面積を増やすことでジェルと爪が引っかかりやすくしているのです。本来あるはずの爪の表面の層(トッププレート)を削り、柔らかい中間層(ミドルプレート)にジェルを染み込みやすい状態にするためでもあります。サンディング自体は深く削ったりする必要はないのですが、正しい加減で施術しないと実際に爪の表面を削っていることからも、爪が薄くなったり脆くなったりすることが考えられます。
・浮いてきたジェルネイルを剥がすことによって、自爪まで剥がれている
ジェルネイルは長持ちするとは言っても、施術者の技術の差だったり、付替推奨期間以上に放置しすぎたり、体調や服薬状況による影響、指先の使い方によっては、根元や先端から浮いてきたりすることがあります。その際、そのまま放置したり、自分で無理に爪から剥がしてしまうとジェルと密着していた爪まで剥がれてしまいます。爪の層の一部分のみですので、一度剥がしてしまっただけで爪がなくなるようなことはほぼありませんが、一度薄くなった爪は再生しないので、繰り返すとどんどん薄くなってしまうでしょう。元から薄い爪の一部がなくなるということは、爪にとっては大きなダメージです。
さらに上記のようにジェルを塗布する前に爪を削るサンディングの工程があったジェルを無理に剥がした場合、傷ついた上から更に、ジェルと柔らかい層の爪が剥がれることになるので、より深いダメージになる可能性が高いのです。
・ジェルネイルをオフする際にマシンやファイルで自爪まで削ってしまっていたり、オフする際の溶剤が爪に負担になっている
付けていたジェルネイルを付け替えたり完全にオフする際には、今まで付けていたジェルネイルをとる必要があります。マシンやファイルで削り取る際は、必ずジェルのみが削り取られなければなりません。爪まで削られてしまうと、当然その部分が薄くなり、ダメージを負ってしまいます。安心して任せられるネイリストか見極めましょう。
また、オフに溶剤を使用している場合、その溶剤の成分はとても強力なものである可能性が非常に高いです。頻度高く使用しすぎると、爪の乾燥を早め、黄ばみや、割れ爪などの爪を痛める原因にもなるので注意が必要です。
ジェルネイルをしたいから、爪の表面を削られるのは仕方ない。それで薄くなっているなら我慢しよう。と思った方がいたら、待ってください。ジェルネイルにはたくさんのジェルのメーカーがあり、いろんな種類のジェルがあります。全てに必ず爪の表面を削る工程があるわけではありませんし、施術の方法も様々です。ネイルサロンが使用しているジェルのメーカーによっては削る必要がない場合もあります。さらに、爪に負担をかけにくいオフの方法も最近取り入れているネイルサロンが増えています。強力な溶剤も使用する必要がないので注目です。
・ノンサンディングジェルという選択肢
爪の表面を削り表面積を増やしたり、爪の柔らかい層にジェルを浸透させて密着させるのではなく、吸盤や真空を作るような原理で爪に密着させるジェルも存在します。それがノンサンディングジェルと呼ばれています。しかし、その状態を作り出すためには、ジェルを塗布する前の甘皮の処理や水分油分除去などの工程をネイリストが完璧に出来る必要があり、その面で取り入れられていない場合も大いにあります。
しかし、ここでも1点気を付けて欲しいのが、ノンサンディングジェルはジェルの成分によっては爪の負担になることもあります。ノンサンディングジェルの中には強酸性の成分で造られたものがあり、強酸性のジェルは塗布することで爪表面をわずかに溶かします。その溶けた部分とジェルを硬化させることで密着させています。強酸性の場合、その成分自体が爪の負担になってしまいます。このように、削らない=爪に優しいというわけではないので見極めが必要です。
・フィルインという選択肢
最近では、ジェルネイルを付け替える時に溶剤をつけて完全にオフする方法ではなく、ベースジェルを残した状態で付け替えられる方法をとるネイルサロンも増えてきています。この方法をフィルインと言います。フィルインで付け替える場合、カラーやアートが施されている部分や、浮きが生じている部分は取り除き、綺麗に残ったベースジェルの上に新たにベースジェルから塗り重ねていきます。フィルインの方法で付け替える場合、ベースジェルが残っている部分の自爪には触らないので、サンディングが必要なジェルを使用していたとしても、付け替えのたび何度も同じ部分を削られることを防ぐことが出来るでしょう。
しかし、このフィルインという方法は、綺麗なベースジェルのみを形も厚みも良い状態で残しながらマシンでオフする必要があるので、実は簡単な技術ではありません。ネイルサロンの選択肢は狭くなるかもしれませんが、これからの自分の爪を守るためにもこだわって探してみても良いと思います。
パラジェルは2008年頃から販売されているノンサンディングジェルで、当時「自爪を削らない」というプロフェッショナルネイル業界の常識を覆した、爪をいたわり、健康に導きながらジェルネイルを楽しむための革新的なブランドです。
3カ月完全サンディング不要のパラジェルに切り替えることで、繰り返しのサンディングにより傷んだ自爪をいたわりながら、健康な爪へと導くと言われています。パラジェルは健康な爪に密着するように造られているので、もし自爪がとても傷んでいる状態の場合、はじめはパラジェルのもちが良くないと感じる場合もあるかもしれませんが、健康な爪に生まれ変わっていくたび、パラジェルとの相性も良くなり、もちがよくなっていくはずです。まずは3カ月続けてみることをおすすめします。
正確な施術には確かな技術や知識が必要です。しかし残念なことに、実際は知識がなくても仕入れることができ、自己流で施術できる状況でもあります。パラジェル〔取り扱いサロン〕に行ったのに爪の表面を削られてしまった、という話もよく耳にします。さらにパラジェルのベースジェルは実は複数あり、カウンセリングにより選定しています。この選定が正しい知識でされていないと、ひどい浮きや欠けに繋がってきてしまいます。
パラジェルの施術を希望の場合はパラジェルの講習を受講したスタッフが在籍している〔登録・認定サロン〕で施術を受けることがおすすめです。パラジェルのホームページでも調べることができます。
登録サロン:パラジェルの正しい技術と知識の習得を認められたスタッフが在籍しているサロン
認定サロン:パラジェルの講師、インストラクター、サロンワークのプロフェッショナルが在籍しているサロン
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